くるり「There is(always light)」に隠された歌詞の意味

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2014年9月17日発売の、くるりのアルバム「THE PIER」。

その中に収録されている、「There is(always light)」に注目しよう。

くるりの曲の歌詞は、非常にメッセージ性の高い作品が多いが、このThere is(always light)も例外ではない。

There is(always light)は、2014年10月18日全国ロードショー映画『まほろ駅前狂騒曲』の主題歌だ。

ちなみに「まほろ」とは、「幻」のことである。

There is(always light)の歌詞の中でも、とりわけ気になる部分がある。

あなたがのこした音楽も台詞も全然 普段使い

この、「あなた」とは誰なのだろうか。

歌詞に繰り返しでてくる、「あなたが残した」「あなたの音楽」という言葉。

そのヒントは、曲の中のうち、次のフレーズだ。

あなたの音楽から 聞こえそうな言葉は Joy to the world Come here go…

Joy to the worldは、直訳すれば、「喜びの世界」。

これは、クリスマスキャロルの「もろびとこぞりて」として知られる曲のタイトルだ。

そして、「もろびとこぞりて」の歌詞はこのように始まる。

Joy to the world, the Lord is come!

「もろびとこぞりて」は、神様を讃え、生きることを喜ぶ聖歌なのである。

くるりの「There is(always light)」では、賛美歌と対比させて、現代に生きる我々の空虚な感覚を歌詞にしている。

まさに、映画「まほろ駅前狂騒曲」の「まほろ」を歌っているのである。

「現代の薄っぺらさ」を再認識できるのが、くるりのこの曲なのだ。

 

くるり-There is(always light) PV – Youtube

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